2018年5月7日(月)に神戸市立神港橘高校にてカタリ場を実施しました。
【企画のねらい】
神戸市立神港橘高校は3年前に新設された高校です。
今回は、進学や就職など高校卒業後の進路を考えるターニングポイントを迎える2年生にカタリ場の授業を届けました。
そんな神港橘高校の生徒さんが、今の自分と向き合い、なりたい自分について大学生スタッフと一緒に考えることで、幅広い視野で自分の未来について考えてもらいたいと思い、この企画を実施しました。
【当日の様子】
企画当日は、約320名の生徒に対して33名のボランティアスタッフが神港橘高校の体育館に集まり、カタリ場の授業を届けました。
先生からマイクを受け取り、授業がスタートします。
大学生1人と高校生9~10人程度で班を作り、体育館のあちこちで自己紹介を始まりました。
高校生は、初めは少し緊張して友達と顔を見合わせながら照れ隠ししている様子でしたが、大学生スタッフの笑顔と元気な姿を見ると、すぐに打ち解けて会話を弾ませていました。
「先輩の話」では、7人の先輩が話をしました。
先輩はそれぞれ自分の人生の経験から、どのようにして自分の価値観や考え方が変わったのか、今どんなことを大切にして過ごしているのかを紙芝居で生徒に伝えました。
「先輩の話」が終わると、最初の班の先輩のところに戻って、「座談会」が始まりました。
そこには、最初の楽しそうな表情とはうってかわり、どこかもやもやした表情を浮かべる生徒たちの姿がありました。
「今の自分ってどんな人だろう?」「なりたい自分ってどんな人かな?」
班の先輩の質問に、生徒たちは、「うーん、、、」と悩みながらも、「自分」という1人と向き合うことに真摯になっていました。
そして最後の「まとめのワーク」が始まりました。
座談会で決めた「理想の自分」に向けて具体的な目標を立て、その日からできることを班の先輩と一緒に考えていきました。
授業が終わりに近づくにつれて、
「こういう人になるんだ」「このままじゃいけない」
と自分から変わろうと意識し始める高校生の姿は、授業が始まったときには、想像がつかないようなものでした。そんな高校生たちが体育館を去る時、笑顔で「またね、ありがとう!」と元気にお礼を告げる生徒もいれば、「もっと話したい!」とまだまだ考え足りない表情を浮かべる生徒もいました。
【最後に】
私たちがカタリ場の授業で高校生と話をしたのはたった2時間です。
この2時間は高校生にとってほんの僅かな時間です。しかし、高校生にとってこの授業が、これからを考えるきっかけとなってくれていれば嬉しいです。
これから進学や就職へと向かっていく神港橘高校の生徒の皆さんそれぞれが思い描いた未来を、自分の意志で切り拓いていくことを、本部一同願っています。
プロジェクトマネージャー :ぶっちー
コアスタッフ :わかば
コアスタッフ :めいめい