2015年9月24日(木)に大阪府立狭山高校にてカタリ場を実施します。
企画当日は約60名のボランティアスタッフで狭山高校の高校生にカタリ場の授業を届けに行きます。
【授業での役割】
・キャスト(40~50名程度)
高校生 6~7 名に対し、キャスト 1 名でグループを組み、高校生自身の将来の夢ややりたいこと、今頑張っていること、興味がある分野などについて約2時間語り合います。
高校生にとっては今の自分を振り返る機会となり、 自分の将来と向き合う時間になります。
「将来何がやりたんだろう?」「今何をしたらいいのか分からない。」そんな高校生の背中を押し、将来に対して一歩踏み出すことをサポートする役割です。
・先輩の話(8~10名程度)
ボランティアスタッフ自身の高校時代の体験や、大学等で打ち込んでいること、大切だと思う価値観などを、約15分の紙芝居形式で高校生に語りかけます。
成功体験だけでなく、失敗体験も含めた等身大の体験を語ることで共感が生まれ、高校生にとって身近なサンプルとなります。
高校生の視野を広げ、自分自身について考えるきっかけを作ること。あなたの体験が高校生にとって将来に目を向ける機会になります。
【学生リーダーより】
こんにちは!学生リーダーを務めますりゅーじんです。
みなさんは物事を判断するとき、何を基準にしていますか?
僕は高校生のとき、世間体を基準にして物事を判断していました。
高い給料をもらうために良い企業に就職する。良い企業に就職するために良い大学に行く。そのために受験勉強する。そういう風に生きて行くことが正解なんだろうって、そう思っていました。
でもそれは偏った価値観でしかありませんでした。もっといろんな生き方がある、いろんな考えがあると大学に入ってそう思えたんです。
きっと、高校生にはそういう「偏った価値観」「限られた選択肢」がしばしばあると思うんです。
なので僕らは、「様々な価値観」「複数の選択肢」を狭山高校に届けに行こうと思います。
高校生が「こんな人いるんや!」「こんな生き方あるんや!」「こんな考え方あるんか!」と思える空間を、時間を創りに行きます。
学生リーダー りゅーじん
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2015年9月24日(木)に大阪府立狭山高校でカタリ場を実施しました。
【企画のねらい】
高校生に様々な価値観に触れて欲しい。もっと多様な選択肢の中で生きて欲しい。
そのような想いを持って狭山高校にカタリ場を届けました。
仲間内での限定的な価値観や判断基準ではなく、保護者や先生、異性の友人、先輩、後輩、恋人など、様々な人の意見や考えを参考にして欲しい。そのきっかけとして、見知らぬ大学生のボランティアスタッフが自身の経験や体験を踏まえて、高校生と対話を行い、多様な価値観を提供しました。
このカタリ場を経て、狭山高校生が多様な価値観の存在を認識し、それらの中から自分の意志で物事を選択していってくれることを願い、カタリ場を実施しました。
【当日の様子】
企画当日は62名のボランティアスタッフが狭山高校に集まり、カタリ場の授業を届けました。
音楽と同時に、不安と期待の入り混じったような表情の高校生が入場してきて、授業が開始しました。
まずは班作りで、大学生1人に対し高校生は7~8人で班を作りでした。班ができたところから円になり座って、自己紹介が始まりました。はじめは高校生も大学生もお互いに緊張した様子でしたが、授業が進むにつれてその緊張も解けていきました。
「先輩の話」では、10人の先輩が話をしました。
話の内容は十人十色でしたが、先輩はそれぞれ自分の人生の経験から得たことを基に高校生へ全力でメッセージや自分の価値観を伝えていました。
初めは笑顔で聴いていた高校生が、だんだん先輩の話に引き込まれて真剣な面持ちになっていく様子が印象的でした。
「先輩の話」が終わると、最初の班の先輩のところに戻って、「座談会」「まとめのワーク」の時間に入りました。
「先輩の話」を聞いて感銘を受けたのか、導入の時間とは少し違った、自分の将来や自分自身について真剣に考えようとする姿が見られました。
高校生は将来の夢やこれから頑張っていきたいことについて大学生と真剣に話し合っていました。「先輩の話」や班の先輩との話を通して、様々な価値観や選択肢があることに気づいた高校生は、少し難しそうな顔をしながら、そして時に笑顔を見せながら、自分自信について考えて、話していました。
導入の時間には大きかった班の円が、授業終了に近づくにつれて徐々に小さくなっていく光景を見て、高校生と大学生が共に創り出した空間の充実感を感じました。
そして授業の最後に、将来に向けての目標を達成するための「約束」を結びました。
授業が終わり、高校生も大学生も名残惜しそうな様子でした。しかし、自分の将来に対して期待を膨らましているかのような表情で体育館を後にした高校生の姿は今でも脳裏に焼き付いています。
狭山高校でのカタリ場の授業によって、高校生が今まで知らなかった考えや価値観を知り、それらをきっかけにして、自分だけの人生を歩んでいくことを願っています。
プロジェクトマネージャー りゅーじん
コアスタッフ なっつ、なほか、りょうすけ