2015年6月3日(水)に神戸市立須磨翔風高校にてカタリ場を実施します。
企画当日は約50名のボランティアスタッフで須磨翔風高校の高校生にカタリ場の授業を届けに行きます。
【授業での役割】
・キャスト(30~40名程度)
高校生 7~8 名に対し、キャスト 1 名でグループを組み、高校生自身の将来の夢ややりたいこと、興味がある分野などについて約2時間語り合います。
高校生にとっては今の自分を振り返る機会となり、 自分の将来と向き合う時間になります。
「将来何がやりたんだろう?」「今何をしたらいいのか分からない。」そんな高校生の背中を押し、将来に対して一歩踏み出すことをサポートする役割です。
・先輩の話(8~10名程度)
ボランティアスタッフ自身の高校時代の体験や、大学等で打ち込んでいること、大切だと思う価値観などを、約15分の紙芝居形式で高校生に語りかけます。
等身大の体験を語ることで共感が生まれ、高校生にとって身近なサンプルとなります。
高校生の視野を広げ、自分自身について考えるきっかけを作ること。あなたの体験が高校生にとって将来に目を向ける機会になります。
【学生リーダーより】
こんにちは!学生リーダーを務めています、すずです。
皆さんは「居場所」という言葉を聞いたとき、何を思い浮かべますか?
私は、高校生一人ひとりに「居場所」を届けに行きたいです。
高校生も大学生も先生も、みんなが笑顔になれるような企画をつくります。
カタリ場の授業を通して、自分の居場所と、動き出すきっかけ、そして最高の笑顔を高校生に受け取ってもらうため、私たちスタッフ一同笑顔で準備を進めています。
学生リーダー すず
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2015年6月3日(水)に神戸市立須磨翔風高校でカタリ場を実施しました。
【企画のねらい】
今回の企画のねらいは、高校生に、「ここでなら何か話しても良いかもしれない」「この先輩なら自分の話を真剣に聞いてくれるかもしれない」と感じてもらい、自分の本音を誰かに伝えることのできる「居場所」を届けることでした。
そのために、高校生との信頼関係を築き、お互いが話しやすい場を作りたい。高校生と笑顔で話し合える雰囲気を作りたい。
そんな想いからこの企画を実施しました。
【当日の様子】
企画当日約50名のボランティアスタッフが集まり、須磨翔風高校の高校生にカタリ場の授業を届けました。
体育館にて、高校生が来るのを待つ大学生の姿は、緊張と期待が入り交じっているようでした。
チャイムが鳴って、高校生が続々と体育館に入ってきました。
高校生もまた、授業に対する緊張や期待が入り交じったような表情を見せていました。
大学生は、次々と体育館に入ってくる高校生に声を掛け、先輩1人と高校生約10人の班を作っていきました。
班作りができたところから、班の先輩が場を盛り上げ、班のメンバーの自己紹介が始まりました。そこでは高校生が笑顔で応えている様子が印象的でした。
「先輩の話」では、10名の大学生が紙芝居形式で自分の人生や高校生に伝えたいメッセージを全力で語りました。
その内容は、部活についてや友達について、勉強や進路についてなど、どれも高校生にとって身近な話題を取り上げたものでした。
先輩の話をうなずきながら聞いている高校生もいれば、涙を浮かべながら聞いている高校生もいました。
どの先輩の話を選んだ高校生も、一人一人が真剣な眼差しで聞いていました。
「先輩の話」を聞き終えた高校生は、その後最初に集まった班の先輩のところに戻り、「座談会」、「まとめのワーク」を行いました。
高校生は、「先輩の話」を聞いて感じたことや今の自分や将来の自分について、班の先輩と様々な話をしていました。
これから頑張りたいことや目標、そのために今できることは何かを先輩と一緒に真剣に考えていました。
班の先輩は、高校生の今や未来を考えるきっかけを与えたり、高校生同士で目標を共有してもらったりしていました。
どの班も、最初の楽しい雰囲気とは少し違った、一生懸命で前向きな雰囲気の中授業が進んでいきました。
高校生は授業の終わりに、自分の目標を達成するために、今日からできる約束を班の先輩と結び、教室へと戻って行きました。
どの班の高校生も、先輩との別れが名残惜しいようでした。授業時間が終わってからも話し足りず、控え室まで話をしに来てくれる高校生もいました。
須磨翔風高校の高校生にとって今回のカタリ場の授業は、自分の本音を誰かに話すきっかけになったのではないかと思います。
これから、周りの人と自分の本音を伝え合える「居場所」を見つけ、そこで自分のことや相手のことについて考え、それぞれの可能性を引き出し、未来を輝かせてくれることを願っています。
プロジェクトマネージャー すず
コアスタッフ こーじ、りょうすけ