【実施報告】6/18長田商業高校(夜間定時制)カタリ場企画〜拓く〜

2015年6月18日(木)に兵庫県立長田商業高校にてカタリ場を実施します。
企画当日は約25名のボランティアスタッフで長田商業高校の高校生にカタリ場の授業を届けに行きます。


【授業での役割】
・キャスト(10〜20名程度)
高校生 2〜4 名に対し、キャスト 1 名でグループを組み、高校生自身の将来の夢ややりたいこと、興味がある分野などについて約2時間語り合います。
高校生にとっては今の自分を振り返る機会となり、 自分の将来と向き合う時間になります。
「将来何がやりたんだろう?」「今何をしたらいいのか分からない。」そんな高校生の背中を押し、将来に対して一歩踏み出すことをサポートする役割です。


・先輩の話(3〜4名程度)
ボランティアスタッフ自身の高校時代の体験や、大学等で打ち込んでいること、大切だと思う価値観などを、約15分の紙芝居形式で高校生に語りかけます。
等身大の体験を語ることで共感が生まれ、高校生にとって身近なサンプルとなります。
高校生の視野を広げ、自分自身について考えるきっかけを作ること。あなたの体験が高校生にとって将来に目を向ける機会になります。


【学生リーダーより】
こんにちは。長田商業高校企画のPMを務めさせていただくかんちゅーです。
私のモットーは、今を「愉しむ」です。賑やかさのある「楽しむ」ということもとても大切ですが、この「愉しむ」は、逆境をどのように乗り越えていくか、物事に対してどのように創意工夫していくか、などの取り組みの中で主体性をもつことを指します。


では、どうすれば「愉しむ」ことができるのでしょうか?私は、夢・目標を掲げることであると考えます。
夢や目標を持って生活している人と、それらを持たず、ただ時間だけを浪費している人では、得られるものに差が生じると思います。
一度しかない自分だけの人生。
自分の意志で、自分らしく生きなければ、もったいないです。


私はこのカタリ場を契機として、高校生に自分の人生について、自分の気持ちに素直になった上で見つめ直してほしいです。そして、「何か挑戦してみたい」「もしかしたら自分にもできるかも」と、主体的に行動しようとするきっかけを掴めるような企画にします。


学生リーダー かんちゅー


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2015年6月18日(木)に兵庫県立長田商業高校でカタリ場を実施しました。


【企画のねらい】


「自分の将来は誰のためにあるのか、またその人生は誰が創っていくのか」
その答えは「自分」。分かっているつもりなのに、流動的な日々を過ごしてしまう。


私たちは高校生に「自分次第で将来は変わる」という強い思いをもって、自分の将来に対して前向きになってほしいと考えました。
そして、将来のために自ら目標を立て、行動することができれば、もっと自分の人生に期待を持つことができ、わくわくした人生が送れるのではないかと考えました。
大学生と一緒に今の悩みや将来のことについて話し、考えることで、高校生に自分の将来を拓くきっかけを届けたいという想いでカタリバを届けました。


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【当日の様子】


企画当日は24名のボランティアスタッフが長田商業高校に集まり、カタリ場の授業を届けました。


空が暗くなった頃に授業スタート。音楽と同時に、少し不安げな様子の高校生が入場してきました。
大学生1人に対し高校生は2~3人で班を作り、班ができたところから自己紹介が始まりました。
はじめは高校生も大学生もお互いに緊張した様子でしたが、会話を重ねるうちにその緊張も解けていきました。


「先輩の話」では、3人の先輩が話をしました。
話の内容は三者三様でしたが、先輩はそれぞれ自分の人生の経験から得たことを基に高校生へ全力でメッセージを伝えていました。
先輩の話を引き込まれるように聴いている高校生の姿が印象的でした。


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「先輩の話」が終わると、最初の班の先輩のところに戻って、「座談会」「まとめのワーク」の時間に入りました。
「先輩の話」を聞いて感銘を受けたのか、導入の時間とは少し違った、自分に正面から向き合おうとする姿勢を感じました。
高校生は将来の夢やこれから頑張っていきたいことについて大学生と真剣に話し合っていました。


どの班からも真剣に考えたり悩んだりしている表情や将来にわくわくしているような表情を読み取ることができました。
高校生と大学生が共に創り出した空間は、とても充実感のあるものでした。


そして授業の最後に、将来に向けての目標を達成するための「約束」を結びました。
授業が終わり、高校生は名残惜しそうな様子でした。
しかし、自分の将来に対して期待を膨らましているかのような表情で体育館を後した高校生の姿はとても印象的でした。


長田商業高校でのカタリ場の授業が、高校生にとって他人から自分を認めてもらったり、少しでも自分の将来に期待を持ったりするきっかけになったのではないかと思います。
これからも長く続く人生を自分自身で拓いていってほしいと願っています。


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プロジェクトマネージャー かんちゅー
コアスタッフ きゃなこ、ぴーね