【実施報告】6/18兵庫県立長田商業高校カタリ場企画
~楽~

2014年6月18日(水)兵庫県立長田商業高校にてカタリ場を実施しました。


【企画のねらい】
今年度初めての、夜間定時制高校での企画となりました。


定時制高校に来る理由は、生徒さんそれぞれだと思いますが、
それぞれの高校生に、それぞれの想いや過去の経験、さらには今の環境があるのだと思います。


そんな高校生たちに「これからの人生ちょっと楽しそうかも」と思ってほしい。
また、そこから「今の生活が楽しい」と思い、たとえ今までに辛い経験をしてきたとしても、それが少し「楽」になるように僕らが力になってあげたい。


そんな想いを込めて、約1ヶ月の間、企画づくりを行ってきました。


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共通するのは、「楽」という漢字。
何より、楽しんで授業ができることが一番だと考えました。


【当日の様子】
企画当日は27名のボランティアスタッフが集まり、長田商業高校の生徒さんにカタリ場の授業を届けました。


この企画では、平日にも関わらず、北海道から飛行機で来てくれたスタッフさんもいました。
実は、北海道でもカタリ場は実施されており、そのスタッフさん達が来てくれたのです!
全国様々な地域で行われているカタリ場ですが、それぞれの強みや良さがあり、今回の北海道カタリバのスタッフの方々の参加は、北海道、関西双方にとってとてもいい刺激となりました。


授業は、外が暗くなってくる頃にスタート。
キャスト1人につき生徒2人~3人と少人数で班を作りました。
キャストも生徒の興味を探りながら話をすることで、少しずつ高校生との距離を近づけて行きました。


「先輩の話」は三人が話をしました。
楽しく自己紹介する先輩達にはじめはちょっかいをかける高校生もいましたが、先輩達が真剣に語る場面になると話に引き込まれたようにまっすぐと話を聴いている姿が見られました。
また、話を聴いて自分の経験と重なり、涙を流す高校生の姿もありました。


「先輩の話」から帰ってくると、「まとめのワーク」の時間。
先輩の話に感銘を受けたのか、とても真面目な雰囲気で時間が流れていきました。


自分自身のことを真剣に話す高校生。
自分の好きなことについて熱く語る高校生。
高校卒業後の将来についての悩みを話す高校生。


話す内容はそれぞれでしたが、高校生たちが「今」の何かを変えようとしている姿のように感じられました。
授業終了後も、先輩との別れを惜しむ高校生の姿がたくさん見られました。
この2時間弱の授業の中で、短い時間ながらスタッフと高校生たちの間に何かしらの関係性が構築された証拠です。


この企画で大切にしてきたことは2つあります。
「高校生の心を抱きしめる」こと。
「高校生と同じ景色を見る」こと。
この2つをスタッフの皆さんは体現してくれたのではないかと感じています。


この2時間の授業が、生徒さんたちの心に残るものになっていれば、とても幸いです。
この企画に携わってくれた方々、本当にありがとうございました!


プロジェクトマネージャー ととろ
コアスタッフ ちーちゃん