【実施報告】11/9私立大阪高校(総合進学コース)カタリ場企画~道~

2015年11月9日(月)に私立大阪高校(総合進学コース)にてカタリ場を実施します。
企画当日は約30名のボランティアスタッフで大阪高校の高校生にカタリ場の授業を届けに行きます。


【授業での役割】
・キャスト(20~25名程度)
高校生 5~7 名に対し、キャスト 1 名でグループを組み、高校生自身の将来の夢ややりたいこと、興味がある分野などについて約2時間語り合います。
高校生にとっては今の自分を振り返る機会となり、 自分の将来と向き合う時間になります。
「将来何がやりたんだろう?」「今何をしたらいいのか分からない。」そんな高校生の背中を押し、将来に対して一歩踏み出すことをサポートする役割です。


・先輩の話(4~6名程度)
ボランティアスタッフ自身の高校時代の体験や、大学等で打ち込んでいること、大切だと思う価値観などを、約15分の紙芝居形式で高校生に語りかけます。
等身大の体験を語ることで共感が生まれ、高校生にとって身近なサンプルとなります。
高校生の視野を広げ、自分自身について考えるきっかけを作ること。あなたの体験が高校生にとって将来に目を向ける機会になります。


【学生リーダーより】
こんにちは。
私立大阪高校(総合進学コース)企画のプロジェクトマネージャーを務めますひろとです。


今回は、大阪高校総合進学コースの生徒数が425人と多いことから、授業を午前と午後の2回に分けて実施します。


425人いれば、425通りの考えがあり、やりたいことや将来もそれぞれ違います。
つまり、人と同じ進路はないのです。


私は高校1年のときは、名門大学に入ることで、輝かしい将来が待っていると思っていました。
しかし、大学に入ると、その考えは間違いであることに気が付きました。


私は、学歴や大学はゴールではなくて、将来に向けての通過点でしかないのだと知りました。
つまり、大学に入れたからと言って、輝かしい将来が約束されているわけではありません。


大事なのは、やりたいことに向けてどのように行動するかだと思います。
高校時代にやりたいことや将来の夢について考えたことがなかった私は、「高校時代にカタリ場の授業を受けることができていれば、人生もう少し変わっていたかもしれない。」と思いました。


今回、大阪高校でのカタリ場を通して、大学生と高校生が一緒に考え悩み合って、
これからどんな道を歩んでいくかを考える機会になればと考えています。


学生リーダー ひろと




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2015年11月9日(月)に私立大阪高校(総合進学コース)でカタリ場を実施しました。


【企画のねらい】


自分の未来は、自分自身で決めるもの。
しかし、周囲の様々な意見や風潮に知らずのうちに流されてしまうこともあるかもしれません。


本当にこれで良いのでしょうか?


私たちは高校生に、「自分自身でそれぞれ自分の道を切り開いてほしい。」という強い思いを持ち、自分の将来に対して前向きになってほしいと考えました。


そのためにどうしたら良いのか。
前向きになるのは、なかなか難しいことです。
そこで、少しずつでも良いから自分の将来のためにこれから何をするのかを考えることができれば、少しでも前向きになれるではないかと考えました。


大学生と一緒に今の悩みや将来のことについて話し、考えることで、高校生が自分の将来を前向きに考えるきっかけになればという想いでカタリ場を届けました。


【当日の様子】


企画当日は30名ほどのボランティアスタッフが大阪高校に集まり、カタリ場の授業を届けました。


チャイムが鳴ると、体育館のドアが開き、授業スタート。
音楽と同時に、ドキドキと不安が入り混じる様子の高校生が入場してきました。


大学生1人に対し高校生は約12~13人で班を作り、班ができたところから自己紹介が始まりました。
はじめは、普段の授業との違いから、落ち着かない様子でしたが、先輩との会話を重ねるうちに集中して話を聞くようになりました。


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「先輩の話」では、6人の先輩が話をしました。
「部活の後悔で頑張ることができた話」「ボランティアに参加して考え方が変わった話」など話の内容は人それぞれでしたが、先輩はそれぞれ自分の人生から得たことを基にして高校生へ全力でメッセージを伝えていました。


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先輩の話を聴いて、自分自身のことを考える高校生の姿が印象的でした。


「先輩の話」が終わると、最初の班の先輩のところに戻って、「座談会」「まとめのワーク」の時間に入りました。
「先輩の話」を聞いて、「共感した。」「感動した。」「これからの人生に活かしたい。」というような導入の時間とは違った、自分に正面から向き合おうとする姿勢を感じました。


その後、高校生は、これからの人生で頑張りたいことや将来の夢を班の先輩と一緒に語り合っていました。
中には「どうしたら良いか分からない」と悩んでいる高校生もいましたが、班の先輩と一緒に悩み、考え合うことで、少し安心した様子でした。
高校生と大学生が一緒に悩み合って、考える姿は、とても印象に残っています。


そして授業の最後に、高校生はこれからの自分の将来に向けて、高校生活で何を頑張るのかを約束カードに記入しました。
約束カードに書いた内容を班の先輩に伝えることで、より一層、今後の高校生活を頑張ろうとする意欲を高めることができたと思います。


授業が終わり、高校生は、まだ話し足りない様子でした。
しかし、自分の将来に対して期待を膨らましているかのような晴れ晴れした表情で体育館を後にした高校生の姿は忘れられません。


大学生と語り合うことで、高校生自身がこれから何を頑張るか具体的に決めることができたのではないでしょうか。
大阪高校でのカタリ場の授業が、高校生自身のこれから歩む道に向けての何かきっかけになれれば嬉しいなと思います。


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プロジェクトマネージャー ひろと
コアスタッフ ぴーね、なっつ