【実施報告】9/18大阪府立花園高校カタリ場企画
~語る~

2014年9月18日(木)大阪府立花園高校にてカタリ場を実施しました。


【企画のねらい】
今回の企画テーマは、「語る」。


カタリ場を通して様々な価値観を持った先輩と出会い、
先輩や友達と普段話さないような自分の想いなどを語り合うことによって、
広い視野で高校卒業後の進路に向けた目標を設定すること。
そして、その目標を達成するために行動を起こそうとすることを目指して授業を行いました。


高校生が自分の想いを話せるような空間にすることはもちろん、大学生も自分の思っていることを包み隠さず話す。
そんな風に本音で語り合うことで授業に参加している全ての人が、
他者の価値観に触れたり、自分の思いを再確認したりしてほしい。


そして、「こんな人もいるんだ」「こんな生き方もありなんだ」と気付き、
自由な発想で高校卒業後の進路に向けた目標を設定することで、
これからの高校生活を楽しみながら活き活きと過ごせるのではないかと考えました。


【当日の様子】
2014年9月18日13:00。
花園高校の体育館に、大学生や社会人64名のボランティアスタッフが集まり、
緊張した面持ちで花園高校の生徒を迎える準備をしていました。


64名のうち、約20名のスタッフは今回が初めての参加でした。
「高校生とうまく話すことができるだろうか」「どんな高校生が来るのだろうか」。
期待や不安を打ち明ける初参加のスタッフに先輩スタッフが寄り添い、
最後のアドバイスをしたり、励ましたりする光景が体育館のあちこちで見られました。


迎え入れる準備が完了し、ドキドキとワクワクが高まってきたころ。
開場の合図とともに花園高校の生徒362名が入場してきました。
「こんにちはー!」と満面の笑顔で元気よく声をかけるスタッフ。
大勢の大学生や社会人に少し戸惑いながらも笑顔で応えてくれる高校生たち。


13:20。花園高校のカタリ場がスタートしました。
「それでは班作りゲーム、よーいスタート!」
司会の合図とともにスタッフと約8人の高校生が1つの班を作っていきました。
最初は少し戸惑っている高校生たちも、スタッフの誘導によってグループを作り、
自己紹介やお互いの身近な話をしていくことで徐々に打ち解けていくことができました。


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次に「先輩の話」が始まります。
「1番!しょーた!」先輩の合図とともに、大声で生自己紹介をする10人のスタッフたち。
彼らはスケッチブックを持ち、高校生に向けて自分の人生を語ります。


自信なんて全くなかった自分が、1つの出会いによって前向きに頑張れるようになった話や、
勇気を出して自分のやりたいことに挑戦し、自分のことを好きになれた話。
10人のスタッフが異なる人生の話を、そしてそれぞれの経験から得た自分の大切にしている想いや価値観を、目の前の高校生に向けて全力で語ります。


「先輩の話」を聴いた高校生は、様々な感想を抱いて班のスタッフのもとに帰ってきます。
「悩んでいるのは自分だけではないのだと思った」「あんな生き方をしている人がいるとは思わなかった」など、
高校生の多くが「先輩の話」によって刺激を受け、真剣な表情で班のスタッフに
自分の感じたことや考えていることを打ち明けている姿が見られました。


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「座談会」は授業開始時と打って変わり、静かな空気で始まりました。
自分が抱えている不安や悩みを打ち明けてくれたり、
これからの高校生活や将来のことを一生懸命考えながらスタッフと語り合ったりする高校生たち。
そして高校生の気持ちに応えようと真剣に向き合い、
高校生の言葉に耳を傾けたり、自分の考えを伝えたりするスタッフたち。


授業の最後には多くの班で、「まだ終わってほしくない」と別れを惜しむ高校生とスタッフの姿を見ることができました。


カタリ場の授業を通して、高校生と大学生や社会人が本気で語り合い、
新たな価値観に出会って視野を広げること。
そして、なりたい自分に向けて目標を設定し、
これからの毎日を頑張っていこうと思うことができたのではないでしょうか。


今回のカタリ場が花園高校の生徒にとって、
自分の人生にワクワクすることができるきっかけになっていれば、とても嬉しく思います。


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プロジェクトマネージャー なかっち
コアスタッフ こーへい、そのぴ、ちゅーかな